江之浦測候所
2022.8
ここは設立者の杉本博司さんが考えるところの“アートの起源”に立ち帰る事で現代人が忘れてしまった事に気づけたり未来に繋がっていくという意識のもとつくられた場所です。
古墳時代からの古材や考古遺物によって成る、庭園、建築群は古代、太古の建造物に見られる芸術性を存分に感じます。
古代人が日の出や太陽暦を重んじていたように、この江之浦測候所は夏至、冬至、春分、秋分のそれぞれの日の出に合わせて“現象”がおきるように作られています。
今回は夏の日差しと青い蜜柑がだんだんと大きくなっているのが印象的でこれはこれで気持ちの良い季節でしたが冬の陽が低く海面に反射する時期や桜の季節にはまた違う表情を見せてくれそうな敷地です。
欲を言えば古代人も意識的にしていたであろう夏至、冬至の日の出を拝みに、浴びにいきたいと思います。
makino