代官山町14番地ジャングル化計画
2026.2
お店の前の通りに黒の粒が幾つも幾つも散らばってありました
朝の掃除の時間に綺麗にてしも
次の日にもまた幾らか出現している
これは一体何かしら
これは一体何かしら
触診してみると動物の糞にしては硬く
何かの種といわれればそんな気がしなくもない
先日、節句があった事からプラハ従業員に豆まきでもしたのかと聞いてみたものの
その様な取り組みはしていないとの事であった
さて、この粒は如何なるものか
ふと、お店の斜向かいのお家に目をやると
高さ8メートルはあろうか立派な椰子の木が葉を揺らして聳え立っていた
そして、よくは見えないけれどもその葉の付け根部分には
何か房のようなものがくっ付いている
もしかすると、あの房の様な集合体が種子になっているなんて事はあるまいか
そこで、側にいたスタッフ磯貝にその憶測をシェア〜したところ
スタッフ磯貝は「あの木はワシントンヤシモドキという種の木であり
この黒い粒はその種子である可能性が高い」といったことを
最新のAI技術を用いて導き出した
なんと優秀なことか
わたしもここに10年以上いるのにも関わらず
あの木がワシントンヤシモドキという立派に侮辱されている名称で
ある事はを知らなければ、かの木がこの時期に多数の種子を
撒き散らす事は認知しておらず、遭遇する事がなかった
気候の変化によってなのか、何かで覚醒したのかは
分かりかねるが大量の種子が放出された
この種子が万が一プラハの前の通りで発芽し成長すれば
この辺り一帯はワシントンヤシモドキに覆われたジャングルになる事を
想像するのはそう難しくない
いや、なに阿呆な事言っているんだとお思いだろう
しかし、安心して欲しい
わたしは外掃除の係の職権を濫用して
日夜アスファルトに転がった種子を
保護しては柔らかそうな土各所に種をそっと置いて祈っている
