くるぶし

2026.1










町田康朗読、勝井祐二演奏のくるぶしを観賞してきました。

くるぶしはちょうど1年前に出版された町田さんの短歌集で
今回はそのくるぶしの朗読に勝井さんの
バイオリンの音が加わるというライブ形式でした。

ゆっくりと短歌を読み始める町田さん。

勝井さんのバイオリンは旋律を奏でるではなく環境音の様に漂っていて
町田さんが力強く読み上げると呼応する様にバイオリンの音も高鳴る。

五七五七七のリズムだけが乱れず、三十分以上が経過していて
言葉とリズムが音楽を聴いた後とはまた違う余韻で満たされ
恐らく観客全員が五七五七七を欲する体質に
なっているのではなかろうかという感覚が会場を充していた。


三十一文字の一首に情景や心情を描き
聴くものに想像させて心を揺らす、くすぐるという短歌。

情報に溢れている今の世の中だからこそ
限られた文字数の中で余白や想像させる余地が
現代人の心を豊にしてくれる要素でもあるのではないかとも思いました。