静岡遠征 

 2026.9







さて、景気づけに蕎麦と静岡麦酒を体内に流し込み
スタジアムへ向かうとします

実は現地でS君という青年と待ち合わせておりました
(煩わしいので仮名で以後サミュエル君と称します)

サミュエル君はわたしより一回りくらい年下の静岡出身の熱心なサポーターです
彼との出会いはかれこれ7、8年前に遡ります


わたしはサッカーやフットサルサルをやりたい民であるのですが
これらのスポーツには一定の人員が必要不可欠で
平日休みの人々がどこかのチームに所属してコンスタントに
練習や試合に参加する事は非常に困難です

ところが、そういった見ず知らずの個人を集めて
サッカーやフットサルを行える個人参加型フットサル通称「個サル」なるものが
あちこちで開催されるようになり、わたしも
休日にサッカーやフットサルに興じれる様になりました


あるとき個サルに参加しているとわたしが推している静岡のチームの
タオルで汗を拭く青年を目にしました

関東で静岡のチームのサポーターに出会事は稀有な為
わたしは思わず声をかけました

「君もしかしてアレなのかい?」
と声をかけると
「はい、アレです!関東で同士に会えて嬉しいです!」

という事でわたし達は仲良くなり
それ以来共にスタジアムに行ったり、サッカーをしたりしていというわけです

今回の試合は通常のリーグ戦とは異なり
天皇杯というカップ戦で各県の代表の大学生や
社会人チームがJリーグのチームと混ざりトーナメントを
戦っていくというスリリングな方式


試合展開としては前半に先制を許し非常にマズい状況でした

後半なんとか一点返すももう一点が奪えず
試合は90分では決着がつかず延長戦に入る事になりました

この延長戦はサポーター界隈では残業と呼ばれています

わたしとサミュエル君は当初より残業はしないと決めておりました

というのも、21時にはスタジアムを出て静岡駅に向かわなければ
関東方面への最終便「ひかり666号」に乗車することが極めて困難になる

つまりそれは帰宅難民になる事を意味するからです

わたしもサミュエル君も明日は仕事があり

「昨日のサッカーが延長戦になって帰れませんでした」
では社会人として許されない

よって、我々は勝利を祈る気持ちだけスタジアムの席に残し
スタジアムを後にした
スタジアムから駅へ向かうシャトルバスに乗り間もなくすると
勝ち越しのゴールが決まったという情報が入りお互い胸を撫で下ろしたのでした

駅に着いた頃には延長戦が終わり勝利しました
我々は「ひかり666号」に乗り込むと軽快な開栓音をたて
静岡麦酒で乾杯したのでした
予想していない展開でしたが、勝利してくれた事で丸く治った弾丸静岡旅でした





makino