食べることは生きること・後編

 2026.6






親元を離れて上京して
自分で食べるものを選べるようになって
友達とご飯に行ったり飲みに行ったり
深夜にラーメン、ジャンクフード・・・

大人ってこんなに楽しいんだと
悪いことをしているような気持ちになったけど
私にとっては初めての体験ばかりで
本当はあの頃ちょっとみんなが羨ましかった気持ちを思い出したり
そんな楽しいことをしていたら
上京してから体重が一年で10キロ以上増えました。

自分の体に変化を感じて
それがコンプレックスに感じて
誰かの目が気になったり
古着屋さんで試着室に入りたくないとか
大好きなパンツが履けなくなったり
なんとかしなきゃ!と生活を見直した期間がありました。

母から送ってもらった手作りの味噌や梅干し
新潟のお米、野菜で自炊をして自分の記憶の中から
母のご飯を手繰り寄せて
自分なりに食事を続けてみました。

お味噌汁を飲むこと炊き立てのご飯の匂い
野菜の甘さへの気づき、そしたらちょっと痩せて
ジャンキーな食生活をしていた時よりも
肌が綺麗になって
自分の気持ちもなんだか明るくなった気がしました。

そして何より
ご飯を作ることが楽しくなりました。

今では仕事帰りでも
ギリギリ空いているスーパーに駆け込んで食材を買い込み
明日のお昼ご飯兼夜ご飯を作ることもしばしばあります。

私はビールが大好きなので
それをお供に夜な夜な
飲みながら料理をするのが至福の時間なのです。

食に対して何が良くて何が悪か
決め切るのは私は違う気がしました。

どちらも好きです。

健康なご飯も大好きだし
ジャンクフードも大好きです。

だから仕事終わりの深夜のラーメンも続けていきたいし
明日が休みならビールを飲んで友達と盛り上がりたい。

それでたまには自炊して健康になったような
いい気持ちになる。

母には心配されますが
今のところは元気に生きれているので問題はありません。

自分の中でちょうどいいバランスを見つけて
私なりの明日へのエネルギーを蓄えるために
今日は何食べようかと帰り道は自転車を漕ぎながら考えます。

「食べることは生きること」

母の作ってくれたご飯は私の体だけではなく
食べることへの向き合い方まで
作っていてくれたのかもしれない。


大人になった今
少しずつ理解できてきている気がします。