本から学び場で感じる

2026.8






毎年この時期になると高校一年の夏休み課題図書を思い出します。

井伏鱒二著「黒い雨」を読んで読書感想文を提出するというものでした

わたしは国語という科目が苦手教科であったこともあり
恥ずかしながそれまで文学小説の本を自ら購入して読んだことはありませんでした

よって、当時のわたしにとって一冊の本を読み感想文を書く
というのは容易なことではなくかなりの試練でした。
そして、課題図書の文字を読み進めるという苦行もさることながら
内容は状況や情景を想像するのも辛いものでした。

それは、夏休みにわたしの地元に広がる青い稲が靡いている長閑な風景や
青い空に夏の白い雲がもくもくとして、やいやい蝉が鳴いている盛夏とは
途轍もないコントラストがあり文学的に書かれているといえども
実際に起こった出来事と思うのが困難なくらいでした。


黒い雨はその単語としてもとても独特であり
それ以来原爆の事にふれるといつもよみがえる感覚があります。



また、昨年の夏に写真美術館では原爆記録写真展が催されていました。

その写真展では、悲惨な広島の街、被爆した人々、黒い雨に
晒された衣服など投爆直後から数日の写真が展示されていました。

その中の一枚に原爆により瓦礫にまみれた理容室の写真があり
その理容室が現存する事を知り突き動かされる様に
8/6の広島平和式典のあとに向かいました。









80年経ち周りの建物はほとんど建て替わってしまいましたが
当時と同じ基礎で今も営業されている「理容 大屋」

大屋さんとお話しをして
あの写真展で展示されていた現場にいるともう他人事には思なくりました。

その日に感じ、学なぶということで“教科書のなかに
載っていた歴史”とわたしの距離は随分と変わりました。

未来のこと、平和の事を考える
過去や歴史を知り感じ願いたいと思います。






makino