私のシャンプーの話 2
2025.8
私のシャンプーの話に続き
シャンプーマンに徹するアシスタント時代、私は一番年下の後輩でした。
当時のアシスタントの先輩は2人いて朝から夜までずっと一緒でした。
先輩は何をするにも一生懸命でただ背中を追いかけるばかりの毎日です。
そして、moonlightオープン間近のタイミングで
地方からいらした美容師さんのお客様にシャンプーをする機会がありました。
私は精一杯の技術をやってみたのですが
その方の感想としては「自分達のお店のスタッフのシャンプーの方が上手い」と。
またしても悔しい思いとprahaや先輩の顔に泥を塗ってしまったと
反省しきれない思いをしました。
しかし、「日本一のシャンプーを目指そう」
大川さんからの一声で士気が高まりました。
ここがprahaのアシスタントシャンプーの
基礎が再構築されるターニングポイントだったのです。
シャンプーのマニュアルを見直し、シャンプーやヘッドスパが
上手いと評判のサロンへ行きモデハンの合間で
アシスタントがそれぞれ調査をしに行きました。
シャンプーを受けた感想を持ち帰って
シャンプーミーティングを何度も重ねました。
その後は実践して手順を組み立て直します。
空間作りや香り、技術以外の面でも見直しました。
そこからmoonlightもオープンして長年愛用させていただいている 余[yo] へ
シャンプー、トリートメントも切り替えました。
そうして出来上がったシャンプーなのです。
そうして出来上がったシャンプーなのです。
私の中では、出来上がった手順でのシャンプーの技術を
高めることはもちろんですが
先輩方はよくお客様からお褒めをいただいていたため
2人の良さを取り入れ、技術を盗まねばなりません。
1人の先輩は男性だったため手の大きさを生かしたシャンプー。
もう1人の先輩は手が小さかったので指先が隅々まで行き渡るシャンプーでした。
そして、少しづつ私も上達していきお客様からは
3人それぞれいい味のシャンプーだとお褒めをいただくようになりました。
moonlightでの仕事も徐々に慣れてきた頃
文章の序盤の美容師さんがいらっしゃいました。
その時のシャンプー挽回戦の緊張感は今でも忘れません。
時は経ち、スタッフ間の出会いや別れがやってきました。
私にもとうとう後輩ができて技術を教える立場となりました。
正直、器用・不器用はありますし何事もそうですが
上達には練習あるのみだと思います。わかるまでとことん体で覚える。
手だけの話でなく、実は上半身・下半身の使い方が大切だということ。
後輩も当時の私のように必死に試行錯誤していることが伝わります。
新しいチームとして動き出してきた冬の始まりに
また別れのタイミングが訪れるのでした。
3へ続く