パーラー小恋
2024.9
学芸大学駅の辺りに越してきて初めて通おうと決めた喫茶店が
駅を降りてすぐの所にある「パーラー小恋」です。
店内は木でできたカウンターとテーブル席が3つ
年代物の置物やポスター、カセット、美しい古時計などが並び
心地いい音量でラジオが流れています。
初めてお店に入った時の「いらっしゃい」という
あたかも待っていたかの様な、前にも会ったことがあるかの様な
マスターのお声がけになぜかとても安心して、通おうと決めたのでした。
先日、「これから沢山通い徐々に色々なメニューを頼み
マスターともっといろんなお話をしたい!」と胸を膨らませお邪魔したところ
8月いっぱいを持ってお店を閉め
違う場所で違う形で飲食のお店をを始めると告げられました。
越してきたばかりで、数えられるほどしか行けませんでしたが
「今までありがとうございます。」とお店の名前がかかれたライターを頂きました。
私はまだコーヒーしか頼んだことがなく、その日初めて
マスターの作るナポリタンを注文しました。
私の大好きな目玉焼きの乗ったナポリタンで、なぜもっと早くから
頼まなかったのだろうと思い悔やまれ、ゆっくり頂こうと思ったのですが
あまりの美味しさに気がついたら完食していました。
通い慣れた常連のお客様達がマスターのご飯を最後に食べにこようと集まっており、ここは愛されている場所なんだと、人が人を呼ぶことやお互いを思い合う愛情、ホスピタリティに胸が熱くなるばかりでした。
人に愛される場所を作る、それは作る人の人柄や気持ちの大きさが1番大切なんだと実感しました。自分もその様な環境を作ることができる人間でありたいと、心から思います。
美味しい食事、美しい場所には気持ちが宿る。学ぶことが沢山あります。
このどこか懐かしく、安らぐお店がもう閉まってしまうことに寂しい気持ちもありますが、新しいお店がオープンした際にはマスターに会いにお邪魔させていただきたいと思います!
愛情のこもった美味しいナポリタン、ご馳走様様でした!
himeyu