石を拾う話し

 2024.12





以前、新潟のシルクロードの遺跡へ行ったのですがもう一箇所特筆するスポットがありました。

糸魚川は断層上にある事もあり、鉱物が隆起してきます。

特に翡翠がよくみられます。

縄文時代にはこの翡翠で勾玉等が作られていたようです。

小滝川ヒスイ峡は天然記念物に指定されている為ここでの翡翠採取は出来ないのですが、この河川から海に流れて出て、その後海岸に打ち上げられた翡翠は採取しても問題がありません。

なので、海岸の一部地域はヒスイ海岸と名付けられていて、ちょっとしたスポットになっています。

天気もよかったのでわたしも翡翠ハンティングに赴きました。

どの石も角が取れたまあるい石で各種紋様や表情があり多様性そのものでした。

気づけば一時間以上石拾いをしており大量の石を抱えておりました。

さすがにリュックサックがはち切れそうになってしまった為、選抜して大地の一部を持って帰りました。

自宅で並べている石たちは様々で愛らしくよく眺めています。

ただ、新潟から私のつまらない部屋に連れてこられてしまった石たちは退屈ではなかろうかと些か心配もしています。


糸魚川にいれば日本海の波にさらされたり陽にあたったりと、自然的で心地よかったかもしれない。

もと居た場所に帰してあげるべきなのだというかとも思ったりもする。

しかし、わざわざ盗んだでもない石を戻しにいくのは大変だなと思ったりもするので
悩ましいところ。



makino